- 受注は昨年の水準を下回るも、売上は安定
- 受注残は690億ユーロ、シーメンス エナジーにおいて更に810億ユーロ
- 新型コロナウィルスの影響を鑑みた見通し
- エネルギー事業分社化の時期を確認
- 分社化のため自社株買戻を延期
- フレンダー社の分社化を計画
新型コロナウィルスパンデミックの影響が明らかであるにもかかわらず、シーメンスは2020年度の第2四半期を堅調に推移しました。売上はほぼ横ばいでしたが、純利益は6億9,700万ユーロと、好調だった前四半期と比較すると減少しました。シーメンス モビリティで前年度に比べ大型受注が減ったことが、主な受注減少の要因となりました。現在の状況を考慮すると、2020年度当初のガイダンスの通りにはいかなくなることが予想されます。それにも関わらず、次の四半期に向けてシーメンスは事業運営と戦略のいずれも健全な状態にあると言えます。シーメンスの「Vision2020+」戦略は順調に遂行されており、コスト目標達成に向け予想よりも早いペースで進捗しています。
-
新型コロナウィルスの大流行に立ち向かうために、シーメンス取締役会は世界規模の援助基金の設立を決定
-
従業員から寄付された全額と同額をシーメンスが上乗せ
-
海外のシーメンス各部門で既に実施されている数多くの援助プログラムを補完するための基金
-
世界中の被害を被った人々を救済することが、会社と従業員の目標
- 取締役全員が寄付キャンペーンに参画
- 社長兼CEOによる€100万の寄付で基金を創設
シーメンスAG取締役会は、新型コロナウィルス(COVID-19)対策援助基金の設立を決定し即時発効しました。コミュニティーに貢献する非営利組織Siemens Caring Hands(シーメンス・ケアリングハンズ)e.V. (以下、ケアリングハンズ)の後援で、この援助基金は救援組織や医療施設の救済だけでなく、世界中でCOVID-19感染の危機的状況にある人々にも、煩雑な手続きなしに支援を提供することを目的としています。
-
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、医師、病院、医療機器メーカーからの設計および出力の要請に効率的に対応
-
シーメンスの設計者、エンジニアもAMネットワークに参加し、設計要請に対応
-
設計者、エンジニア、3Dプリントサービス業者がAMネットワークで専門性を活かすことが可能に
新型コロナウイルス感染症の拡大による世界的な医療危機に対応し、シーメンスは3Dプリンターによるアディティブ・マニュファクチャリング(AM)ネットワークを開設し、世界の医療現場における医療用部品の設計、製造を加速します。AMネットワークでは、ユーザー、設計者、3Dプリントサービス業者がつながり、人工呼吸器などの医療機器の部品をより素早く簡単に製造できるようになります。シーメンスのAMネットワークは世界中に開放され、アップロードやシミュレーションから設計の確認、出力処理、関連サービスまでバリューチェーン全体を網羅します。
-
ジョー・ケーザー、シーメンスAGの社長兼CEOの契約を更新せず、シーメンス エナジーの監査役会会長に
-
ローランド・ブッシュ、シーメンスAGの社長兼CEOに任命、新たに今後5年間の契約、2020年4月1日よりデジタルインダストリーズ、スマートインフラストラクチャー、モビリティの3事業会社を統括責任
-
リンデ(Linde plc)の上級副社長クリスティアン・ブルフ(Christian Bruch)、ガス&パワー事業会社の新たなCEOかつ今後のシーメンス エナジーのCEOに
-
デジタルインダストリーズ事業会社CFOマリア・フェラーロ、ガス&パワーの新たなCFOかつ今後のシーメンス エナジーのCFOに
-
マイケル・センとクラウス・パツァックは双方の合意にもとづき退任
-
シーメンス エナジーの分社化と2020年9月末の株式上場は変更なく予定通り
シーメンスは次世代の経営層の新たな道筋を定めました。これを受け、シーメンスAGの監査役会は本日の臨時総会で重要な人事決定を行いました。シーメンスの社長兼CEOであるジョー・ケーザーは(62)は、契約更新を求めない意向を監査役会に伝えました。ジョー・ケーザーは、シーメンス エナジーの監査役会会長に就任する予定です。監査役会は現在副CEOを務めるローランド・ブッシュを、シーメンスAGの新たな社長兼CEOに任命しました。遅くとも2021年2月3日に予定されている次回定時株主総会閉会までに着任する予定です。ローランド・ブッシュは、新たに2020年4月1日からの5年間契約を交わします。これに関連して、ローランド・ブッシュは2021年会計年度予算の立案、実行に対する責任を負い、取締役会内の関連職務を担います。ローランド・ブッシュは現在の任務に加え、2020年4月1日よりシーメンスの取締役会メンバーとして今後のシーメンスAGの事業(スマートインフラストラクチャー、デジタルインダストリーズ、モビリティ)の統合と経営を統括します。
- 両社の強みを活かしてIoT領域で協業、工場のシステムやプラントの稼働状態、製品品質の向上を支援するソリューションを提供
シーメンス(日本法人本社:東京都品川区、代表取締役社長兼CEO: 藤田研一)は、NECと協業し、シーメンスのクラウドベースのオープンIoTオペレーティングシステムMindSphere®とNECのAI技術「インバリアント分析技術」を組み合わせた製造業向けの監視・分析ソリューションを提供します。NECはMindSphereパートナープログラムに参画し、シーメンスの技術トレーニングやサポート、共同で市場開拓するためのコンテンツを利用可能になります。
-
シーメンスのオートメーション・テクノロジーでつくられたフォルクスワーゲン最初の新世代電気自動車
-
フォルクスワーゲンと共に、シーメンスは次世代のフォルクスワーゲン電気自動車の標準を開発中
-
フォルクスワーゲンは、生産ラインの自動化をボディ・ショップ工程で89%に、最終アセンブリ工程では28%に高める目標を設定
シーメンスは、フォルクスワーゲンのツヴィッカウ工場で電気自動車の生産設備を提供しています。当社は既に、2つの生産ラインに製品とシステムを供給しており、汎用的に様々なモデルを大量生産するための自動化標準の開発を支援しました。「生産プロセスの自動化の割合を高めると同時に、複雑さを軽減することを目指しています。そこで、長年のパートナーであり産業オートメーションとデジタル化のリーディング・カンパニーのひとつであるシーメンスと協業することを選択しました。何故なら、シーメンスにはこの分野で不可欠なアプリケーションの専門知識・技能があるからです。」とフォルクスワーゲンAG社のファクトリー・オートメーション/デジタル・プロダクション ヘッドであるThomas Zembok氏は述べました。