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FREYR、Siemens Xceleratorでバッテリーセルのギガファクトリーの生産規模拡大へ

FREYR battery module

FREYRのバッテリーモジュール

シーメンスの技術でバッテリー生産の規模を拡大
FREYRは、ノルウェーと米国で計画しているギガファクトリーに、シーメンスが有する業界最高水準のIndustrial Operations X製品ポートフォリオを導入する予定です。Industrial Operations Xは、産業オペレーション向けの幅広い製品群とサービスにより、新しい基準を確立するもので、統合された情報技術(IT)によってオペレーショナル・テクノロジー(OT)を強化します。
シーメンスとFREYRは、生産設計、計画、シミュレーション、製品設計、およびシミュレーションから生産工程全体のオートメーションまで、バッテリーの設計と製造の全工程で提携します。シーメンスは、Siemens Xcelerator製品ポートフォリオが有する幅広いソリューションを提供する予定で、製品ライフサイクル管理(PLM)、製造実行システム(MES)、Industrial Edgeコンピューティング、およびIT/OT接続のためのツールがこれに含まれます。
FREYR は、Industrial Operations X を活用することで、設計と製造をより緊密に結びつけ、生産のスケールアップを図れるようになります。これにより、FREYRが計画しているギガファクトリーへの進出が加速し、高性能で低価格なEV用バッテリーソリューションやエネルギー貯蔵システムの供給体制が整備され、それによって自動車産業や電力供給の変革が加速します。
FREYR社のトム・アイナー・ジェンセン共同創業者兼CEOは、「シーメンスは、当社同様、サステナブルで効率的なバッテリーソリューションを大規模かつ迅速に開発するという志を抱いており、このようなグローバル企業と提携できることを光栄に思います。当社はこれから、世界をリードするシーメンスのオートメーションとデジタル化の専門知識と、AWSとNVIDIAの独自な機能とを組み合わせ、当社のバッテリー設計と製造プロセスで活用してまいります。これにより、世界のバッテリー需要の増加に対応できるものと期待しております。AIやデジタル技術を駆使した電気化学セルの設計と製造プロセスは、バッテリー生産における次のフロンティアであり、今回の取り組みはこれに向けた礎となるものです」と述べています。
シーメンスは、急成長するバッテリー市場で技術的リーダーシップを強化
この戦略的合意により、シーメンスはバッテリー製造業界において事業拠点を拡大することになります。シーメンスは最近、大手企業と複数のパートナーシップ契約を締結しておりますが、このことは、ダイナミックで急成長するこの市場において深い分野ノウハウを有していることを実証するものです。
シーメンスAGのセドリック・ナイケ取締役兼デジタルインダストリーズCEOは、「スピード、スケール、そしてサステナビリティ、これが、バッテリーメーカーに求められていることです。そしてこれこそが、シーメンスが他社に抜きん出てお客様に提供できるものです。今回の提携は、プライムパートナーとしての当社の地位を世界中のバッテリーメーカーにアピールするものです」と述べています。
両社間の戦略的パートナーシップの一環として、シーメンスとNVIDIAは、ハノーバー・メッセ向けに展示物を制作し、変革を巻き起こす産業用メタバースの潜在力をハイライトしています。この展示では、AWS IoT TwinMakerを使用して作成された次世代FREYR工場のクラウドベースのデジタル・ツインを、NVIDIA Omniverseプラットフォームで構築されたシーメンスのカスタム・アプリケーションで実演しており、FREYRなどの企業が、製品、生産、サービスのライフサイクルにわたり、現実に限りなく近い没入型の環境で包括的なデジタル・ツインと視覚的に対話し、体験、および活用することによって、技術的な意思決定をより良く、そしてより速く行う様子を紹介しています。このモデルでは、工場の稼働データ、建物、工場、機械、および設備の3D定義、人間工学と安全情報、詳細な生産工程、ロボットや自動搬送車、そして製品や生産のシミュレーションを統合しています。展示では、今後予定しているSiemens XceleratorとNVIDIA Omniverseプラットフォーム間の統合を紹介しています。
NVIDIAでOmniverseおよびシミュレーション技術を統括するレブ・ルバレディアン副社長は、「産業オートメーションとデジタル・ツイン技術におけるシーメンスの技術力とNVIDIAのAIコンピューティングおよびOmniverseの力を組み合わせることで、FREYRなどの企業が、産業用メタバースが持つ利点を最大限に活用することができます。今回、Siemens XceleratorとNVIDIAの Omniverseプラットフォームが新たにつながることにより、全世界のメーカーがデジタル化とAI対応オートメーションの新たな段階に到達し、効率、俊敏性、およびイノベーションをさらに加速することになるでしょう」と述べています。
AWSでエンジニアリング部門を統括するビル・ヴァス副社長は、「シーメンスとAWSが協力することで、産業部門のお客様は、Siemens Xceleratorと、AWS IoT TwinMakerを始めとする業界最先端のAWSのクラウドサービスを利用して、製造関連の新たな知見を見出し、オートメーション、およびネットワーク接続型のサービスを実現しやすくなります。クラウドと仮想化技術の新しい活用法を見出して、電気自動車のバッテリー生産のような現実世界の問題を解決するようなときには、シーメンスのようなリーダーと連携することで、あらゆる規模の企業は、産業部門の複雑さを競争優位性へと変えるためのサポートが得られるでしょう」と述べています。
シーメンスとFREYRが共同で、資金調達の選択肢とバリューチェーン拡大を探る
FREYRは現在、Giga Arcticプロジェクトのための資金調達とGiga Americaの資本増強を実施中です。FREYRとシーメンスの合意事項の中には、従来の顧客とサプライヤーの関係にとどまらず、シーメンス・フィナンシャル・サービスを通じた資金調達や、バッテリーセルの長期供給契約の可能性に関する協議も盛り込まれる予定です。
今年初め、シーメンスとFREYRは、キャタピラー、グレンコア、および日本電産と共同で戦略的提携関係を構築し、欧州、北米、さらにはその他の地域において、サステナブルなバッテリー・ソリューションの拡大を図る意向であることを発表しています。本日発表した戦略的パートナーシップにより、シーメンスとFREYRは、バッテリー製造のバリューチェーン全体の最適化に向けて、さらなる前進を遂げることになります。
【参考資料】
本資料はシーメンスAG(ドイツ・ミュンヘン)が2023年4月17日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語はドイツ語・英語であり、その内容および解釈については両言語が優先します。原文プレスリリースおよび関連資料は以下の URL よりご覧いただけます(英文)。https://press.siemens.com/global/en/pressrelease/freyr-scale-battery-cell-gigafactory-production-siemens-xcelerator
シーメンスデジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーやお客様と緊密に協力して、プロセス業界とディスクリート(部品組み立て)産業のデジタル・変革を牽引します。DIはデジタルエンタープライズポートフォリオによって、あらゆる規模の企業がバリューチェーン全体にわたって統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各業界固有のニーズに合わせて最適化された、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、未来の先端技術の統合に努めています。DIのグローバル本社の所在地はドイツのニュルンベルクで、世界に約76,000名の従業員を擁しています。
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シーメンスAGについて
シーメンスAG(本社はベルリンおよびミュンヘン)は、インダストリー、インフラストラクチャー、交通、ヘルスケアを中核事業とするテクノロジーカンパニーです。資源効率の高い工場、弾力的な供給網、スマートなビルや送電網から、清潔で快適な交通、先進医療に至るまで、目的をもったテクノロジーを開発することで、お客様のために実質的な付加価値を提供します。シーメンスは、デジタルと現実世界を結びつけることで、顧客企業が産業や市場を変革するための力になり、数十億もの人々の日常を変えていく上での支えとなります。またシーメンスは、世界的な大手医療技術プロバイダーとしてヘルスケアの未来を創造する上場企業Siemens Healthineersの過半数の株式を保有しています。さらにシーメンスは、送電および発電分野における世界のリーダー企業シーメンスエナジーの過半数未満の株式を保有しています。2022年9月30日に終了した2022年度において、シーメンスグループの売上高は720億ユーロ、純利益は44億ユーロでした。2022年9月30日時点の全世界の社員数は約31万1000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.comにてご覧いただけます。
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日本におけるシーメンスグループ
シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、135年以上にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして、日本の産業界の発展に貢献してまいりました。近年は特にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する先進的な製品やサービス、ソリューションの提供を中核事業として展開しております。グローバルなテクノロジーと知見、日本市場における経験を活かし、日本のお客様にデジタル化とサステナビリティの実現、競争優位性と価値創造力の強化をご支援してまいります。2022年9月末に終了した2022年度において、日本のシーメンスの売上高は約2,155億円、社員数はおよそ2,600人です。詳しい情報はhttp://www.siemens.com/jpにてご覧いただけます。
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コンタクト

シーメンス株式会社 コミュニケーション 今村